1977年にNHKブックスから刊行され、品切れとなっていた書を文庫で復刊。 建築はその姿・形によって、もっとも雄弁に時代を語る存在である。西洋化を受け止めた明治の棟梁たち、お雇い外国人たちの活躍、日本人建築家の誕生、鉄とコンクリートの新工法、敗戦から高度成長へ・・・。何を取り入れ、何を捨ててきたのか、人間の精神的営みを広く視野に入れ、時代と建築の百年にわたる変遷を俯瞰する。巻末に藤森照信による解説付き。 ■目次 ・I 西洋を迎えた棟梁たち ・II 滅びぬ民の系譜 ・III 西洋建築とお雇い外人たち ・IV 第二の波-鉄骨・鉄筋コンクリートの導入 ・V 日本人建築家の誕生と学習の深化 ・VI 新しい表現を求めて ・VII 敗戦から高度成長へ-戦後の建築の繁栄とその影 ・VIII 終章・建築の現在-滅びを語らねばならぬ ・おわりに ・解説 村松先生のこと 藤森照信
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