20世紀の世界を覆い尽くしたコンクリート。それは場所と素材との関係性を断ち切り、自然を画一化する建築であった。自然さとは、素材や景観だけの問題ではない。隈研吾がタウトやライトの作品にラジカルな方法論を読み解き、水、石、木、竹、土、和紙などの素材をそれぞれの場所に活かす試みのかずかずを語る。 ■目次 ・序章 20世紀とは ・1 流れゆく水 水平へ、そして粒子へ ・2 石の美術館 切断の修復 ・3 ちょっ蔵広場 大地と融けあう建築 ・4 広重美術館 ライトと印象派と重層的空間 ・5 竹 万里の長城の冒険 ・6 安養寺 土壁のデモクラシー ・7 亀老山展望台 自然と人口の境界線 ・8 和紙 究極の薄い壁 ・終章 自然な建築はサステイナブルか ・あとがき
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