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書籍名: |
巨大建築という欲望 権力者と建築家の20世紀
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著者名: |
ディヤン・スジック 著/五十嵐太郎 監修/東郷えりか 訳 |
発行所: |
紀伊國屋書店 |
判型: |
四六 |
ページ: |
514 |
価格 : | 在庫なしのため未定 (入荷後状態によって価格設定を行います) |
発行年月: |
2007.10 |
商品コード: |
31401031 |
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品切 / 探求書申込扱いとなります。
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低額古書 |
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ヒトラー、スターリン、ムッソリーニ、毛沢東、フセイン・・・強迫的なまでに巨大建築へのめり込んでゆく独裁者達。いったい何が彼らを駆り立てるのか。そしてそこには、彼等の世界観の具体化に手を貸す建築家たちが必ずいる。ナチスから9.11まで、主に20世紀の政治家や資産家、建築家をとりあげ、建築と政治、建築と金をめぐる人間模様を活写する。 ■目次 ・1 人はなぜ建てるのか サダム・フセインのモスク/プロパガンダとしての建築/何が建築に意味をもたせるのか/政治と建築/巨大建築という妄想 ・2 指導者のデスクへの長い道のり ヒトラーとベルリン 建築家を従えた独裁者/壮大なる総統官邸/手段としての建築/官邸建設の裏面/シュペーアという男/シュペーアとミース・ファン・デル・ローエ/モダニズムと国家社会主義/建築士ヒトラー/総統官邸を埋めるもの/ゲルマニア ベルリン再建計画/南北の軸に/シュペーアを支えたもの/ヒトラーの爪痕 ・3 権力が変えた景観 スターリンとモスクワ 全体主義にとっての建築/イメージ画のなかのスクリーン/ロシアの記念建造物/救世主キリスト大聖堂の破壊/ソヴィエト宮殿のコンペ/プロジェクトの末路/スターリン、ヒトラー、ムッソリーニ、そして・・・/倒された偶像 ・4 石の世界 ムッソリーニとローマ ファシズムと建築/ムッソリーニにとってのローマ/フィリップ・ジョンソンを読む/ヒトラーを弁護したアメリカ人/両義的な過去/政治家として、建築家として/計算された自己宣伝/独裁者のために仕事をするということ ・5 床を掃く建築家 変わりつづける北京 北京の「今日」/天安門小史/毛沢東とスターリン/過去との戦い/中国中央電視台(CCTV)をめぐって/コールハースという男/中国で仕事をするということ/北京オリンピックへ/そしてベルリンの壁 ・6 国民の創造 ナショナル・アイデンティティを求めて/軍服と紙幣/スロヴェニアの近代化/シンボルとしての議事堂/ケープタウン 再創造されたオランダ/ニューデリー 帝国と建築/ブラジリアの神話/トルコ建国/テヘラン シャーの都市戦略/マニラ 小国の主張 ・7 不確実性の時代のアイデンティティ シャルル・ド・ゴール空港/ブレアの野望/ミレニアムドーム建設の経緯/ミレニアム体験博始末/ハノーヴァー万博/スコットランド議事堂/費用超過をめぐる審問/議事堂とは何か/ミラーリェスの狙い/オーストラリア国立博物館 ・8 大理石の使い道 ロックフェラー家のお抱え建築家/州知事の帝国/化石化するプロジェクト/ジャック・アタリ ミッテランの鞄持ち/ミッテランのパリ/欧州復興開発銀行(EBRD)/アタリのオフィス、そして大理石/野心が生み出したもの ・9 解き放たれたエゴ フィアット社の長老とレンゾ・ピアノ/依頼人は殺人犯/ハミルトン・パレス/存在の証としての建築/独自のシステムとしての建築/支配の道具としての建築 ・10 大統領の図書館 ブッシュの図書館/ニクソンの図書館/アトラクションばりの展示/大統領執務室(オーヴァル・オフィス)/ルーツと経歴の展示/レーガンの図書館/ジョンソンノ図書館/バンシャフトとSOM/ケネディの図書館/クリントンの図書館/図書館という名の政治声明 ・11 ドライブインにある墓 世界初のドライブイン式教会/マイヤー設計の資料館/シューラーの王国/ノイトラとジョンソン/レディ・オヴ・エンジェルス/聖なるものと建築 ・12 文化の利用価値 芸術サーカス グッゲンハイム美術館/フランク・ゲーリーという男/建築と芸術の気まずい関係/ルイス邸 過剰な富のかたち/迷走するグッゲンハイム/「収集ではなく買い物」/二つの衝撃/ギリシャのアイデンティティ/「らしさ」とは何か/イコンを求めて ・13 高層ビル症候群 ミノル・ヤマサキとワールドトレードセンター/ツインタワーのインパクト/アイデンティティとしてのタワー/高層ビル症候群、そして9.11/グラウンド・ゼロをどうするか/二人のリベスキンド/より高く ・14 変わりえない条件 ・解説 建築と権力 五十嵐太郎 ・参考文献 ・人名索引
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