理想を高く掲げて生きた建築家・内井昭蔵の初の本格作品集。代表的な62作品を、大判の写真、手の痕跡が残るスケッチによって紹介するほか、内井による6編の論文を再録。1980年代から「健康な建築」論争に発展した「健康な建築をめざして」など、いずれもが時代に刻印されつつ現代に問い掛ける。 内井についての論文は、巻頭に梅原猛、香山壽夫、論考として仙田満、松岡拓公雄のほか、長谷川堯が250枚に及ぶ「建築と建築でないものの狭間で 新内井昭蔵論」を書き下ろした。祖父・河村伊蔵から三代の建築家像を読み解いた論考に、内井のすべてが余すところなく書き記されている。 巻末にはAPPENDIXとして内井の熱い想いと癒されるような情感が伝わる「内井昭蔵のイコン」9点を収録。 装丁は杉浦康平+佐藤篤司。メダル嵌め込み化粧ケース入り。
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