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書籍名: |
環境ノイズを読み、風景をつくる。 建築文化シナジー第10弾
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著者名: |
宮本佳明・編著 |
発行所: |
彰国社 |
判型: |
A5 |
ページ: |
215 |
価格(税込): | ¥ 2,619 | 価格(税別): | ¥ 2,381 |
発行年月: |
2007.06 |
商品コード: |
39524005 |
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風景をよく見ると、新しいかたちは地形や土木構築物あるいは過去の都市計画といった古いかたちの影響を受けていることに気づく。私たちをとりまく環境には、さまざまな「意図」が重層的に潜んでいるのだ。設計者が向き合う敷地も、周辺環境や土地の歴史的な経緯の影響を受けていないことなどまずあり得ない。本書では、違和感のある風景を取り上げ、写真や地図などを用いて、そこに刻まれたさまざまな計画のほころび(=環境ノイズエレメント)の読み解き、そしてそれらを積極的にとらえて設計に活かしていく方法(=クッキングアーバニズム)を具体的事例とともに紹介する。 ■目次 環境ノイズエレメントを読む 風景の構法 風景は都市の履歴書である。乱杭歯のような橋脚群/風景は見えない下部構造を持つ。芦屋浜のコンクリート製ガードレール/曲者には理由がある。京王井の頭線明大前のクランク/地形は風景の材料である。ニュータウンに浮かぶ「タンク山」/建築とは分節であり、土木とは連続である。その1線路に包囲された一軒家/建築とは分節であり、土木とは連続である。その2空中で直角に曲がる線路/形態は、ただの形態として残り続ける。むやみに長い「ハービスOSAKA」/機能は形態に宿る。駐車場のためにあつらえたようなトレンチ/歴史とは実用的なものである。ビルの谷間のジャイアントスラローム/風景は、物理と人情でできている。その1車が飛び跳ねる都市/風景は、物理と人情でできている。その2なんとなく1点に集中する道/卑怯者。史跡に殺到する交通インフラ/不戦敗。ガード下にたたずむ古墳/矛盾。迷走する参道/毒食らわば皿まで。住宅地に包囲された古墳/「ヘタ地不滅の法則」「鋭角の詩」が聞こえる街 ・SIDE LECTURE 水との戦いの記憶/鉄道ゴースト/地形の加工性/交通ヘタ地/トレインハウス/カスタマイズド・ヘリテージ/屈折道路/道路と地形/ワープする宗教のカタチ/活断層のかさぶた/参道を横切るモノ/土地のボディ・コンシャス ・クッキングアーバニズムで風景をつくる 設計ツールとしての環境ノイズエレメント/クッキングアーバニズム デザイン手法10/grappaドキュメンテーション ・PROJECT SHIP/クローバーハウス/元階段の家/「ハンカイ」ハウス/A-pack Project/富広美術館コンペ案/安中環境アートフォーラムコンペ案/加賀市小学校プロポーザル案/熊野古道センターコンペ案/大阪国際不条里空港/近つ飛鳥宮 ・COLUMN 空間を狩猟する 中谷礼仁/「環境ノイズエレメント」がいきいきするとき 塚本由晴/村上春樹と環境ノイズエレメント 笠原一人/クッキングアーバニズムが遭遇するとき 五十嵐太郎 ・環境ノイズエレメント200選 MAP「国内編」
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