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書籍名: |
新しい都市空間 都市理論とスケール問題
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著者名: |
ニール・ブレナー 著 林真人 監訳・訳 |
発行所: |
法政大学出版局 |
判型: |
A5 |
ページ: |
520 |
価格(税込): | ¥ 5,170 | 価格(税別): | ¥ 4,700 |
発行年月: |
2024.05 |
商品コード: |
58864550 |
出荷までの日数: | 1〜2週間以内に発送 |
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いま世界で最も影響力のある都市研究者ニール・ブレナーの初の邦訳単著。過去から現代にいたる都市研究の達成を、地理学・社会学・政治学・環境学・建築学の横断領域で網羅的に整理する最先端の探究。境界を持つ単位としての都市を超えて都市化を多スケールに構成されるプロセスと考える「リスケーリング」理論や、近年の社会科学を席捲する「惑星的都市化」の理論を解説・展開する代表的著作。
■目次
1章 都市問題はスケール問題なのか? 問題設定の筋道 国家のリスケーリングと都市問題 都市化の組織体 探究の輪郭線 議論のアウトライン 理論の位置
2章 「動かないこと」と「動くこと」のあいだで─都市組織体のスケール化 不動性/有動性の矛盾とスケール問題 アンリ・ルフェーブルとスケール問題 スケール間の網目─都市化、国家空間、空間物流 国家空間、スケール不動、都市化の組織体 都市組織体のリスケーリング─調査に向けて
3章 再編成、リスケーリング、都市問題 空間、スケール、都市問題 都市問題の(再)スケール化? スケール的分析の課題と陥穽 リスケーリングをめぐる九つの提案 スケールに照準した都市理論へのアプローチに向けて
4章 世界都市の形成と都市化のリスケーリング 「都市的なもの」の新しいスケール化─世界都市の理論と世界都市の群島 世界都市と国民空間─批判と再定式化 ポストケインズ主義的な地理のリスケーリング グローバル化する都市と新しいスケール政治─ポストケインズ主義の欧州を例に 都市問題からスケール問題へ
5章 都市と「ニュー」エコノミーの政治地理 都市化、領域的組織、そして不均等発展のレギュレーション 空間ケインズ主義の頂点における領域レギュレーションの地理 危機管理、そして内発的発展の新しい政治 国家空間のリスケーリングと「新たな」都市経済の追求 一九九〇年代における大都市地域主義の曖昧な再興 ニューエコノミー、そしてレギュレーションの新しい景観
6章 競争的な都市地域主義とスケール政治 大都市地域主義と資本主義の歴史地理 競争的な都市地域主義へ向けて? 「新しい地域主義」という解釈の限界 国家のリスケーリングと都市化のレギュレーション 大都市レギュレーション空間とスケール政治
7章 都市成長マシン─しかし、どのスケールにおいて? 問われる地方主義 都市開発をとりまく国民的な制度パラメター 成長マシンと不均等発展の政治地理 多スケールな政治戦略としての都市成長マシン
8章 サウザンド・レイヤーズ─不均等発展の地理 複数の基礎 ミルフィーユ、または千の葉 場所と不均等空間発展 領域と不均等空間発展 スケールと不均等空間発展 ネットワークと不均等空間発展 資本主義的な都市組織体への同質異像なアプローチに向けて
9章 惑星的都市化─都市問題の変容 「都市の時代」とその限界 構成的外部の内部化 緊張下にある都市的なものの認識論 かつて都市研究として知られた領域? 都市的なものの問題設定に、ふたたび枠組みを与える
10章 結論─都市化の新しい空間 メタ理論的な総合をめざして 都市(化)空間への、理論的に再帰的で、プロセス重視のアプローチ 都市化のパターンと経路、際限なきそれら 集中的都市化と拡大的都市化の弁証法 国家の空間戦略、そして都市組織体の刷新 批判的都市理論と「シティ効果」 最後に─惑星的な大変貌と都市問題
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