建築のモダニズム、ポストモダニズムの流れを、突然「切断」するかのように現れた妹島和世。その発想の根底には「世界」と「私」の「亀裂」を丸ごと飲み込む姿勢があった。80年代生まれの気鋭が放つ新しい建築史の冒険。
■目次
序 きっと「作品」が悪いのだ
1. 亀裂は絶対見過ごせない 2. 建築論に食らいつけ 3. 家具もまた建築である 4. 最初の亀裂、躓きの予感 5. どうして覆われなければならないのか 6. 同一化から相互規定へ 7. 追いかけるほど遠ざかる世界 8. 許してみる、頼ってみる、ただし慎重に 9. 誰がやわらかくしたのか
終 私であり、作品であるもの
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