アールトの居ない空間−フィンランドの建築

2007年12月26日

フィンランド建築を語るときに欠かせないのはアルバ・アールトだ。深く静かな針葉樹の森、鏡のような湖面、岩盤に生える苔の緑といったこの国の自然に調和し、豊かな作品を作り上げた巨匠はまさにフィンランド建築の父。そして世界という大きな舞台で活躍しながらフィンランド国内では異端児と称されるアールト。そのアールトの色濃い土壌で育ったフィンランドの建築家たち。アールト同期、弟子たちであるアールト・チルドレン、アールト後の新世代。「アールトの居ない空間」と称してフィンランド建築を解き明かしてみたいと思う。

■大久保慈　略歴 1974年生まれ。1998年明治大学理工学部建築学科卒業。1999年ロータリー財団奨学生としてフィンランドに渡る。2000年よりヘルシンキ工科大学建築学科ディプロマ学生。2002-2006年R. H.　Laakso建築設計事務所勤務。2006-2007年 JKMM Architects勤務。「iA」「現代住宅コンセプション」「新都市（都市計画協会会誌）」「建築士（建築士会連合会会誌）」「北欧スタイル」「Real Design」「ダカーポ」他多数寄稿。 ■N+スクール Vol.11 開催日：2007年12月26日(水) 場所： N+(南洋堂4F) 時間：6:00-8:00PM 開場5:30PM 参加費：無料

■建築家・高須賀晋（たかすが・すすむ） 33年　東京都に生まれる 51年　安田学園卒業　 51〜70年　清水建設勤務 70年　高須賀晋一級建築士事務所設立 80年「生闘学舎」にて建築学会賞作品賞受賞 ■写真家・畑　亮（はた・りょう） 43年　石川県に生まれる 65年　日本大学芸術学部卒業 　　　村井修氏に師事 73年　アトリエＲ設立